井戸端会議の興趣

 きょうは昼間、近所のガストで仕事してた。たぶん4時間くらい。
 雨が降ってたせいか最初は人もあんまりいなくて、静かな環境ではかどったはかどった。
 ところが3時半くらいからかな。にわかに客が増えてきた。この店は近所のおばちゃんおばあちゃんたちが昼下がりの井戸端会議をする場になってるから、まあそういう環境には普通に慣れている。こっちも。べつにおばちゃんが大声でうるさくしたってべつに構わないんだが……困るのは、その井戸端会議の内容が面白くてしかたないときだ。
 きょうの場合、4時頃から隣に座ったばあちゃん二人組の会話が、これが面白くて面白くて。話は「このカキ(牡蠣)フライ、おいしそうだねぇ。でもカキはいつ当たるかわからないから食べないほうがいいんだよ」「こんなところでアタリたくないからね、やめとこやめとこ」から始まって、政治、原発、経済、当然のごとく病気の話題、はてはチリ産のサーモンや美元、織田裕二(インスタントラーメンのCM絡み)まで。自在に飛びまくってた。その内容はメンドくさかったり内容に問題あったりでくわしくここでは書かないけれども、そりゃあ事実だよねってことから、どうしてそんな噂をあなた方信じたんだいってことまで多種多様で、もう耳が離せなかった。しかもひとつひとつ、真偽はともかく議題の提起とそれに対する意見陳述が的確で、舌巻いたなぁ。
 日本中どこへ旅しても、夜の呑み屋はもちろん、昼間こうして喫茶店系のお店に入るのが好き。聞こえてくる話が、実生活にはなんら役に立たないものであっても、自分的にはすばらしいエンターテインメントになるし、興味や好奇心をズンと刺激してくれる。
 おばちゃんおばあちゃんの会話の骨子は基本的に全国共通だけれども、そこに土地土地のスパイスがかならず混ぜ込まれているから、これは旅の醍醐味にもつながる。
 
 てなわけだったんだが、まあそんなこんなで後半の1時間半ほどは、まったく仕事になりませんでした。これで締め切りに若干遅れてしまったらすみません。ばあちゃんたちのせいです。
 
 (17:46)