今宵の月はものすごく大っきい

 皆既月食直後ということで、ほぼフルムーン。きょうの月はかなり大きく、そして黄色く見える。
 冬至の月。でも寒くない。例年、冬至というのはその日へ向けて日に日に寒さが増していって、冬の実感を深めていって、そうしてもはや冬であることに何の疑いも違和感も覚えなくなる、その境界というか一種の融和点にあるように思う。なので、積極的に寒いと感じるのはこの日までで、この日以降は寒いことにもはや諦めがついているから、冬であることを意識するという理由において寒さを意識することは、僕個人的にはないのであるが、ことしのこれはどうしたことか。昼間はたいした上着さえ不要なくらいだった。夜になり、いま忘年会へ出かけるにあたっても、ダウンなど不要だった。
 昨日は実にひさしぶりに茨城県に足を踏み入れた。正直、めったに行かない。前回は何年前だろう。おそらく、那珂湊あんこう鍋を食って、日立のやす邸に泊まったときだろう。あれは3年前、いや4年5年前かもしれない。まあ、日立近辺にはこの10年で5回前後は行ってると思うが、水戸とか土浦とかその他の名だたる都市となると、(通過することはあっても)前回訪れたのは10年以上昔であることはおそらく間違いない。ま、忘れている可能性もあるだろうけども。
 とにもかくにもそんな調子であるから、きのう仕事でつくばに行ったのは、まあけっこう貴重な機会だった。つくばエクスプレスにも初めて乗った。ただしきのうは寒かったし、にもかかわらず空の澄み具合がまったくよろしくなくて、つくばの駅からでさえも、筑波山の姿は薄墨のようなシルエットでようやく拝めた程度だった。筑波山は、空気がよければ羽田空港からでも見える。お膝元まで出かけていって見えなかったら、それこそ意味がない。
 取材は筑波大学のキャンパス(下の写真)で、午後3時頃に終わったあとはメシ食って帰ってきたから、結局、いっただけって話。筑波山上からの夜景は、またの機会におあずけってことで。大東京の明かりがとてもきれいなんだそうだけども。これはやっぱ、仕事のついででなくて、奥さん連れてくでしょ。
 気持ち的には旅とも言いたくなる茨城県から帰って、昨晩は今後の忘年会ラッシュにも備え、2日続けての休肝日に。きわめて健康な状態でもって、僕はたったいま、新橋駅前のSL広場に到着したのであった。
 
筑波大学のキャンパスにて
 
 (18:59)