クリスマスの宵に

 クリスマスイブは、何度巡ってきてもいいものだね。たとえそれが、仕事仲間との呑みであっても、いい、全然いい。
 夕方5時半過ぎから打ち合わせ。終わったら7時ちょっと前。いつもの店でしばらく呑もうって話になった。
 参加は4名。うち2名は妻帯者で、2名は独身、その1人は彼女持ち。でも彼女持ちのその1人は「べつに(今晩は)予定ないっすよ」とのこと。事情は知らんが。
 妻帯者のうちの1名も「きょうはクリスマスのケーキを買って帰らなければいけないんです。8時半には帰りますよ」と何度も強調していたのに、8時半どころか9時を過ぎても帰る気配を見せず、むしろ調子に乗って呑んでいる。結局、散会は10時(しかも僕が「さすがにそろそろマズイんじゃないの?」と促してようやく)。彼は大丈夫だろうか? ま、オトナだからね、その辺は自分でちゃんと調整してねって話であって。
 で、いつも打ち合わせのあとに行くその店、きょうはガラガラ。いつも呑んでるオジサンたちも、きょうは家族サービスで帰ってるのかな?
 漸々と、年末の実感が迫ってきた。そうだよな、2010年も残すところ1週間と1時間半。すでに奥さんの実家に帰省している仕事仲間もいる。その一方で、いま乗っているこのJRの車内で、嘔吐している若者もいる。どこの誰かは知らないが、他人に迷惑をかける呑み方はするもんじゃないよ。
 劇的なことを日々求めて生きている。ことしはどれほど劇的な出来事があったのか。政治、経済、社会、国際情勢、自然災害、芸能人もろもろ。いろいろと劇的なこともあったのかもしれないが、いまこうして振り返ってみると、もっとも劇的だったのは、やはり自分自身の人生なのではないかと思う。きっとそうでしょ? あなたも、あなたも。
 2010年は、あと1週間と1時間半。でも人生は、一切の区切りを持たずに先のほうへと続いていく。劇的に、平凡に、フラットに、そして感動的に、いつのいつでも生きていきたいと、いつのいつでも僕はそう思う。
 
 (22:35)