函館の素敵な宿

ペンション古和 土曜の晩に泊まったのが、「ペンション古和(こわ)」というところ。奥さんがネットで見つけてきた。
 函館山の麓で港にもほど近い弁天町にあるこのペンションは、ペンションと名づけられてはいるものの全然ペンションっぽくなくて、まあいい感じの民宿というほうが近いかと思う。建物は函館のこの地域に特徴的な擬洋風民家と呼ばれるスタイル。1915(大正4)年にできたというからなんと築95年で、かつては網元の家だったけれど、何年か前から宿屋兼料理屋に衣替えしたそうだ。
 中に入ると、正面に2階へ上がる急階段があり、右側は囲炉裏がしつらえられた12.5畳の間。ここで朝夕食を取ることになる。ちなみにこの宿、客用の部屋は2階に洋室が4室あるんだが、そのうち毎晩1組のみが夕食を取ることができるという変わった仕組みだ。
刺身 その夕食が、なんかすごい。前菜のイカ入りサラダのあと、まずは刺身。これは函館だからやっぱり誰もが期待しちゃうところで、この日は津軽海峡のマグロ(写真右上、要は大間のマグロと同じ海域)と、ソイ(左上)と、それからイカソーメン(下の列)。いやこれがうまいのなんの。うちの奥さんいわく、「驚いたね〜、これは」。この日は昼にもイカソーメンを丸一匹分(肝や眼まで)食べてたから、文字どおりイカ満喫デーだった。足もしっかり口の中で舌とかに張り付いた。
囲炉裏で炭火焼き 続いて、囲炉裏で魚や貝や肉や野菜を炭火焼き。ホッケ、ホタテ、ホッキ貝、アスパラガス、トウモロコシその他もろもろ、堪能……。途中で大きなボウルいっぱいのグリーンサラダが出てきて(とてもじゃないが二人向けの量じゃない)、最後にとどめのイクラカニ丼。デザートはバニラアイスに手作りのハスカップジャムがかかったの。いやステキだった。なお、夕食の前、宿の主人に「お酒は用意していないので、呑みたいものをそこのコンビニで買ってきてくださいね」といわれた。というわけで、コンビニでサッポロクラシックの缶を買い込んできた。これも、安く上がるから案外うれしい。
 2階の寝室(洋室)がまたいい雰囲気で、ベッドはシモンズ製。風呂場も、大きくはないけどなかなかくつろげる。明けて朝食も充実していた。これで(朝夕食付いて)1泊1人7500円は、かなりおトクだと思う。函館にカップルで行く方、一度チョイスしてみてはいかが?
イクラ&カニ丼
 
 (23:54)