鎌倉へ

 母の病院の付き添いで、きょうは朝から鎌倉へ行った。病院といっても、軟骨がすり減ってなくなってしまった膝に人工関節を入れるための検査なので、深刻な病気ではありませぬ、念のため。
 検査の途中、近くの公園でお弁当を食べた。母と二人で野外で弁当なんて、いったい何年ぶりだ? どんなに少なく見積もっても、30年以上ではあるだろう。ただ、小学校の遠足や運動会は二人だけとはいえないから、純粋に二人だけとなると弟が生まれる前か、生まれてもまだ相当幼かった頃以来のことかもしれない。あるいはもしかしたら、二人だけというのは人生で初のことなのだろうか。そんな気もしてきた。
 いずれにしても、思えば母は年老いたし、自分もいっぱしの……いやもう若いとはいえない年齢になっちゃったなぁと、病院の廊下で待ちながら、改めて考えたりしたわけである。
 手術は12月中旬。それが済んで最低限のリハビリが終わるまで、母もそうそう歩き回るわけにはいかないから、きょうの検査の後は鎌倉を散策したりせずに、おとなしく帰った(それ以前に、病院を出たらもう夕方だったし。病院ってとこはほんと時間がかかるね)。だからこの写真は鎌倉のどこかではなくって、きのう塩山の恵林寺で撮ったもの。
池の紅葉 紅葉が降り落ちた池の半分に明るい日が当たってそのエリアの紅葉が白く映え、あとの半分が陰になって暗く沈むコントラストが美しかった。携帯を取り出して思わずパシャリ。見たままの美しさをとらえるなんてとんでもなく難しいのだけど、携帯のカメラでもまあまあ程度はきれいでしょう。
 
 (17:10)