まあ、コザ

コザの栄食堂


 路線バスに1時間とちょっとのんびり揺られて、コザにやってきた。途中、雲行きが怪しかったけど、コザに着いたらカラっ晴れ。暑い。でも気持ちいい。
 表通りを離れ、住宅街を適当に歩き回っていたら、いい感じの小さな食堂を見つけた。「栄食堂」というところ。入ると、狭い店内には地元のお客さんが3人と、かっぽう着姿のおばぁが1人いた。
 店を切り盛りするこのおばぁ、名前は仲村渠*1フミ子さんという。もちろん僕は知っていたわけではなく、取材を受けた際の新聞記事が壁に貼ってあったからわかった。昭和9年生まれで、具志川の出身だが、戦争中に父を除く一家でやんばるへ逃げ、1年近くさまよった末に宜野座で捕虜に。家に残った父も無事だったものの、家は米軍に焼き払われた。記事には収容所で目撃した悲惨な記憶が綴られていた。
 ゴーヤーチャンプルーをいただいた。超たっぷりのゴーヤー、ご飯も大盛り。かなり腹いっぱいになった。店を出てパークアベニューまで歩き、いま喫茶店で黒糖カフェを飲みながらこれを書いている。コザでゆっくりするのは、実はなにげに相当ひさしぶり。4年ぶりか。コザといえばチャーリータコス*2? いや、いまおなかいっぱいなんで(笑)。
 
 (13:27)
 

*1:なかんだかり。沖縄に多い苗字

*2:チャーリー多幸寿。1956年創業という超老舗