建築

 世界的な建築家の丹下健三さんが亡くなりました。91歳とか。まあ年齢といえば年齢でしょう。
 彼の作品は、広島の平和記念資料館、東京カテドラル聖マリア大聖堂、旧東京都庁舎、海外の数々の建築・都市計画や、最近でもフジテレビ本社、新東京都庁舎、東京ドームホテルなど枚挙に暇がありません。個人的には、丹下健三といえばやっぱり代々木の体育館(国立屋内総合競技場)でしょうか。建築技術に関する難しいことはわかりませんが、中心点が固定されずにフロートしているような印象を与えるあの独特のフォルムは、これほどに見慣れたいまでさえも見るたびに感動するものがあります。建築物が大枠として経年劣化していくのは仕方のないことですけれど、現代の知恵で今後もなんとか保ってほしいものです。
 東京オリンピック大阪万博といった国家的大事業を作り上げてきた丹下健三さん。愛知万博が始まるこのタイミングで亡くなられたというのも、なにかの因果かもしれませんね。
 
 そういえば、旧都庁舎の跡地はいま東京国際フォーラムになっています。これはウルグアイ出身のラファエル・ヴィニオリさんが設計したものだそうですが、この建物の空間も、僕はけっこう好きです。ただ、外観というか遠景はいまいちかな。建物の中、あるいは真ん中の広場にいると、いい感じですが。 (19:01)