英語と日本語の話

 そんなわけで下の話に関連したことですけど、日本語と英語の構造の違いを考えるとおもしろいですよね。たとえば「ある」と「Be動詞」の根本的な違いとか、あるいは否定構造の決定的な違いとか。
 Be動詞についてはちょっと事情が複雑なんでまたの機会にしますけど、否定の構造の違いは簡単ですよね。英語の動詞の否定は(否定的な意味合いを元から含む動詞を除き)動詞から独立した「not」という言葉で断定されます。要は、はっきりしているわけです。
 一方の日本語の否定といったら、動詞の中に含まれてしまいますね。英語の「not」も動詞にくっつくことはありますが、それはあくまで短縮形、省略形であって、活用という構造の中に根こそぎ取り込まれるわけではありません。でも日本語の場合は、「do」と「do not」のような関係ではなく、「する」「しない」、つまりメインとなる動詞の活用の中に否定表現が取り込まれてしまうわけです。日本人の否定表現が欧米語にくらべてはっきりとしないこと、ひいては日本人の態度が欧米人ほどはっきりしないことは、この日本語の構造、すなわち日本語というものを作り上げた「日本」という文化に根ざしているというのは、まあよくいわれる話ではありますが、あらためて考えてみるとほんと興味深いことです。
 てか、寝るぞ。。。 (7:01)