厄明け

 本日は春節すなわち旧正月。彼の地では昨晩から爆竹がたいそう賑やかだったことだろう。旧正月を大連で迎えたのはもう5年以上前だけれど、旧大晦日の昼間から街中でパパンパンパパンパパンと爆竹の音がものすごかった。年明けの瞬間には爆竹に加えて花火もズドンズドンと打ち上げられ、中国での旧正月の大イベントぶりを実感したのであった。
 1969年1月生まれの僕は数え41(満40歳)の2009年が前厄で、翌2010年が数え42(満41歳)でいわゆる男の大厄の本厄。で、昨年が後厄だった。2012年が明けて新暦では厄が終わっていたわけだけれど、厄年は旧暦でやるもんだという人もいるので、だからまあきょうで旧暦でも2012年が明け、めでたく男の大厄の3年間は終わったわけなのである。
 実際には、大厄の3年間はそれが済めば晴れて終わりってものじゃあなくって、人生の終わりまで続く長い厄の始まりなのかもしれない。なにせ来年はことしよりもいっそう老いに近づいていくわけだからね。ここからあとはそれまでの人生にも増して厄と隣り合わせだよと、そういう注意喚起なのかもと思う。
 だから、気を引き締め、精進して……なんて横綱を目指す把瑠都のようなことをちろっと言ってみたり。あ、でも真正直一直線のみでなく時には変化もするよ。人生は単純だけど複雑なものなんだ。
 そうそう、厄年は数え年で考えるのが一般的だけど、中には川崎大師のように満年齢で、ってとこもある。満年齢だとしたらことしが後厄で、まだ大厄は明けてないって落とし穴にもなるんだけども、いやあやっぱいいでしょ、大厄はもう終わりで。けなげに生きていきますから。
 
 (15:41)