キタ

 カタカナで書くと大阪みたいだけど。もちろん大阪のじゃなくって、朝鮮のね。
 死にましたか、とうとう。視察で移動中の鉄道の中で心筋梗塞って。死んだのは事実としても、死因も本当かね。
 12時ちょうど、昼飯食おうと思って沖縄そば屋に入った瞬間、いきなりNHKからこのニュースが流れてきた。そば屋にいた客たち、おじいもおばあもみんな声を出して驚いていた。
 ことしは、ビン・ラディンが死に、カダフィが死に、金正日まで死んだ。ジョブスが死んだり談志が死んだり、そういう著名文化人系の訃報は結局毎年あるものだけど、世界の迷惑者と考えられ続けてきた(しかもアメリカの敵の)ビッグネーム3人が同じ年に死ぬというのも、なんだか運命的だなあと思う。偶然なんだろうけど。
 これからどうなるか。いろんな観測が乱れ飛んでいる。なんといっても注目のポイントは金体制の崩壊なるかだろう。もっとも安穏とした説は、あの息子を周囲が助けてひとまず内政の充実に努めるだろうというもの。ほかには、息子への権力承継はまだまだ途上だから軍部の発言権が強くなり、より悪くなるかもしれないという説もある。権力の空隙を狙って中国が傀儡政権を樹立する、という説もある。反対に楽観的なものとして、息子が各国との融和を図るように動く可能性もある、ってのまであった。
 どれが現実になるかなんて、そりゃわかんねぇよな。あの国のことだものな。いずれにせよ、韓国は言うに及ばず、日本にも大きな(あるいはシリアスな)影響があるのは間違いない、という点では共通しているようだ。
 軍事的緊張が高まる可能性ももちろんあって、死去のニュースが駆け巡り始めたさなか、那覇空港で空自のF15がオーバーラン?か何らかのトラブルを起こし、滑走路が2時間近く閉鎖されたりしていた。軍事的緊張云々のときに、大丈夫なのか日本の自衛隊は。結局、日米安保がないと……って論調が高まることだってありうるわけで。
 いま外だけど、ホテルにチェックインしたらニュース見まくりになるかもなぁ(きのうから那覇)。といって、これもあの国のことだから、新しい(しかも正しい)情報がそうそう流れてくるとも思えないけれども。
 
 (14:20)