東京大賞典

 外国人旋風が吹き荒れた2010年秋のGI戦線。有馬記念のワンツースリーも外国人ジョッキーで、有馬が世相の反映であると考えるなら、尖閣諸島北方領土問題で外国に威圧され続けたことしの世相をまさに表した決着だったといえる。
 しかしながら“真の年内最終GI”東京大賞典には、外国人騎手の参戦がない。どの馬が勝っても、栄冠は日本人が勝ち取るわけだ。
 その最右翼にいると評価されるのが、JBCクラシック浦和記念と交流GI・GIIを逃げ切って連勝し、波に乗るスマートファルコンか。実績最上位で同型のエスポワールシチーがいないここは、どう考えてもチャンスだろう。ただし確勝かというと、そうもいえない。スムーズに逃げられれば強いが、後手を踏むと敗れている。
 JBCでは大差の2着に屈したが、今回はその反省で勝つための競馬をしてくるだろう地元・南関東フリオーソに期待したい。実際に6月の帝王賞では同コース同距離でスマートファルコンを降し、交流GI勝利を飾っている。9月の交流GII日本テレビ盃でも後のJCダートトランセンド、そしてスマートファルコンを押さえて楽勝。地力の高さは間違いない。ここは付け入る隙があると考え、ことしの東京大賞典、本命はフリオーソで勝負。
 対抗にスマートファルコンはやはり外せない。この2頭を軸に、中央で実績を残すワンダーアキュート、本格化の兆しが見えてきたバーディバーディ、地元の利でボンネビルレコードが3着候補。内田博に乗り替わったシルクメビウスも怖いが、先の2頭を軸とすれば手数はあまり増やせないだけに、脚質も考えてここは切りでいく。
 馬券は◎→○の馬単、◎-○の馬連を厚めに買い、△3頭を3着付けにした3連単まで。
 そんなわけで、まもなく大井着。
 
 <東京大賞典>(交流GI・大井ダート2000)
  ◎フリオーソ
  ○スマートファルコン
  △ワンダーアキュート
  △バーディバーディ
  △ボンネビルレコード
 
 (14:47)