沖縄の深紅の風

 春の沖縄はここ最近、めちゃくちゃ強くなっていた。1999年に沖縄尚学が甲子園初優勝の栄冠を沖縄に持ち帰ってから、12年間でなんと3度の優勝(2008沖縄尚学、2010興南)。にもかかわらず、夏はなかなか勝てなかった。20年前の沖縄水産の2年連続準優勝(1990、91)が、あと一歩で届かない沖縄のはがゆい思いを象徴していた。
 それが、史上6校目の春夏連覇というビッグなおまけつきで、夏の深紅の大旗がようやく琉球弧へと渡っていった。偉業を成し遂げた興南は、同じバッテリーで昨年は春夏ともに1回戦負けしていたのだからおもしろい。この1年という時間の何が、興南を最強の学校にまでつ練り上げていったのだろうか。
 沖縄にこんな強い学校が登場したことに、感慨を覚えるなぁ。しかも近年低迷していた興南の復活でもあるし。僕が子どもの頃、沖縄といえばまず豊見城、続いて興南だったから。
 さっきmixiに載っていた日テレNEWS24の「優勝セールも、興南の快挙に島中が沸く」というニュースを読んだ。「那覇市の平和通り商店街にも大応援団ができていた。郵相が決まった瞬間、喜びのあまり沖縄独特の踊り『カチャーシー』を踊り出す人もいた」。いいなぁ、その場にいたかったなぁ。今週はちょっと仕事がたまってて、とてもそれはムリだったなぁ。ところで日テレさん、「郵相」はないでしょうよ。大メディアにしてこのミス。前にも書いたけど、ネットはほんとズサンだなぁ。
 同じニュースの後半部分、「今帰仁村の諸志公民館で観戦していたエース・島袋投手の祖父母も孫の偉業に思わず踊り出した」。いいね、やっぱ沖縄だね。孫の偉業に思わず泣き出したとか大声を上げたとか跳び上がったとかではなくて、踊り出した、だもの。

 さて、しばらくは仕事で日程が詰まっているのだけど、合間を見つけて1泊2泊でいいから、行きたいなぁ。なにせことしは、まだ3回しか行ってないし(南アがあったからでもあるけど)。
 
 (10:02)