梅も濃霧も春風に

梅だ わが家のバルコニーから見下ろすと、隣の庭の梅の木が見える。写真のように、五分咲き?六分咲き?といったところ。まだ開いてないつぼみは、どれもこれもがふくらみ、ほころびの時を待っている感じ。
 春だなぁと思わせる、きのうきょうの陽気。あしたも暖かいとか。でも週末は雨かもと。きょうの夕方、東京で春一番が吹いたという話を聞いた気がしたのだけど、あれはどうなったのだろう。
 今朝、羽田空港が濃霧に包まれ、昼頃までフライトに影響が出た。僕の実家は羽田の近くだからわかるのだけど、あの辺り、ときどきとんでもない濃霧が出る。たいていは早朝で、あの時刻まで残っていたのはたしかに珍しいのだけど。
 大学生の頃だったろうか、クルマで出かけていて、早朝、実家に戻った。家の近くまでくると、とんでもない濃霧。朝の5時とか6時だったか、ともかくもう明るい時間で、クルマを路肩に寄せて見回すと、窓の外は前も後ろもすべて真っ白。何も見えない……というより白が見えた。すぐ目の前にあるとおぼしき信号も、真っ白い幕の向こうに赤だか緑だかがうっすらにじむだけで、ようやく在りかを推測できる。信号機の形はいっさい見えなかった。
 とてもじゃないが怖くてクルマを動かすことなどできない(なにせ何も見えないんだから)。それでも最初はおそるおそる低速で走り出させてみたのだけど、やっぱりこれは自殺行為だと判断し、路肩に止めて霧が晴れるのを待ったというわけ。
 海水温と風のバランスで、大都会の真ん中でも起こる、綿飴の中に突っ込んでしまったかのような濃霧。今朝の羽田空港は、テレビの映像で見る限り、僕が経験したそのときよりはまだマシだったと思う。空港で待ちぼうけの人々、「困るんですよ」という気持ちはよくわかる。よくわかるが、自然には何を言っても仕方ないでしょ。これで大切な商談とか受験とか縁談とかがうまくいかない人もいるのかと思うと、やっぱり気の毒は気の毒だけれどね。
 ついでだから本日まで休肝日にした。なぜかといったら、きょうが14日目だから。2週間も休肝日なんて、まさにミラクルだしぃ。
 ようやく本調子までこぎつけた感があるので、あしたからはまた休肝日週3日体制に戻しますよ!
 
 (23:55)