史上最強牝馬誕生

 史上初のJC連覇を狙ったスクリーンヒーローは、残念ながら大敗。JRAのCMで蒼井優が言う“伝説”にはなれなかった。
 しかしウオッカは見事。日本の牝馬として史上初めてJCを制覇し、こちらのほうが伝説になった。素直に、喜びを感じるなぁ。CMにもピッタリのレースだった。
 正直、“史上最強牝馬”といわれるウオッカの、その最強っぷりはこれまで個人的にあまり実感がなかった。同期のダイワスカーレットのほうが最強じゃん?って思ってた。
 でも、いままでただの一頭もなしえなかった日本牝馬としてのJC制覇を果たし、しかも牝馬初のGI7勝目を達成したことで、ウオッカダイワスカーレットと並んで史上最強牝馬なのだと、ようやく僕も認めることができた。いやむしろ、完璧すぎたダイワより、穴がポコポコあるウオッカのほうが人間的でいいじゃん、くらいに思う(馬だけど)。
 そんなわけで、僕の中でもウオッカはようやく、ダイワスカーレットを抜いて史上最強牝馬になりました(笑)。2年連続の年度代表馬も確実。ただ、レース中に鼻出血を起こしていたようで有馬は出走不可、さらにその後も不透明で、JCがラストランとなる可能性が高そうだけれど。
 スクリーンヒーローも、脚部不安が伝えられている。JCにも影響があったのかもしれない。今後どうなのかな。できればちゃんとした馬体でもう一度、大レースで走る姿を見たいなと思う。
 
 さて、来週はジャパンカップダート。米国3冠最終戦ベルモントSに、トラヴァーズS、ジョッキークラブゴールドカップと名だたるGIを3勝したサマーバードが調教で骨折し、出走できなくなったのはほんと残念。でも日本馬も最近の交流GIとはちがっておもしろい3歳馬が多数揃い、ワクワクするメンツとなった。JCをはずしたぶん、JCダートはきっちり当てよう。
 
 (10:18)