ジャパンカップ

 <ジャパンカップ>(GI・東京芝2400)
 天皇賞以降のJRAのCM、ピンクのセーターを着た蒼井優がなにやらしゃべりまくる。
 曰く、「ドラマだわ、人生だわ〜」とか、「まさかまさかの末脚」とか、「伝説だわ〜」とか。
 「ドラマ、人生」はやはり天皇賞マイルCSのカンパニーか。8歳で初GI、しかも連勝だなんて、ドラマだし、人生だ(馬だけど)。
 「まさかまさかの末脚」は、エリザベス女王杯だろう。大逃げしたクィーンスプマンテが最後の直線でちっともバテないのはある意味“まさかの末脚”。届きはしなかったがブエナビスタの怒涛の追い込みも“まさかの末脚”……どちらも、まさかまさかである。
 そして「伝説」。今回のJCで“伝説”にふさわしいと思われるシーンはふたつある。ひとつはいまだかつて達成されていない連覇という偉業、そしてもうひとつは日本牝馬初の勝利だ。
 前者はもちろんスクリーンヒーローだけにその資格がある。後者は、ウオッカと、レッドディザイア。おっともうひとつあった。アンライバルドブエナビスタスリーロールスを生んだあの“伝説の新馬戦”から4頭目のGI馬誕生……これも“伝説”に値するかもしれない。
 8枠18番と大外に入ったスクリーンヒーロー。昨年の勝利も8枠(16番)だったから、この枠が悪いということはないだろう。むしろ心配なのは、すぐ内にいるのがコスモバルクだということ。こいつの走りでペースを崩さなければいいが。
 もうひとつ、“JCに連覇なし”のジンクスだが、こんなものはいつかきっと破られるもの。ことし達成されたっておかしくないわけで、むしろ破ることこそが“伝説”なわけだ。史上初のJC連覇……僕はそれに賭けたい。本命、スクリーンヒーローで。
 対抗には日本牝馬の勝利と伝説の新馬戦のどちらを取るか迷い、後者のリーチザクラウンを指名。歴戦のGI馬たちを相手にしても勝ちきる地力はあると見る。武豊の意地と、“伝説の新馬戦”最終章を見てみたい。
 単穴でレッドディザイア。斤量は有利も、古馬初対戦、しかも牡馬相手では距離に若干の不安があり、▲にとどめた。ウオッカには敬意を表して☆マーク。この2頭には日本牝馬初のJC勝利の可能性あり。牝馬ワンツーも無茶な話ではない。
 馬券は◎の単複と、◎‐○、◎‐▲、◎‐☆の馬連で勝負。加えて牝馬ワンツー馬券もいちおう押さえておこう。
 蒼井優がCMで言うもうひとつの言葉、「歴史を目撃しちゃったんです」。まさに歴史を実感するような、すばらしいレースを目撃したいものだ。……というわけで、まもなく府中到着。
 
  ◎スクリーンヒーロー
  ○リーチザクラウン
  ▲レッドディザイア
  ☆ウオッカ
 
 (12:01)