めぐりあわせというもの

 金曜、土曜と続けて神宮で観戦した。
 ベイスターズは金曜サヨナラ負け、一転土曜は勝利。僕の今季観戦成績も8勝7敗とかろうじて勝ち越しを保てた。
 土曜は仕事仲間3人と、うち1人の奥さまと息子さんをまじえて計6人で観戦。小2の少年Kくんは最近野球にめざめてきて(小学校でヤクルトを応援しようという教育をしているそうだ)、生まれて初めての野球観戦となったきのうはヤクルト側の応援席で見られると楽しみにしていたらしい。
 ところがその友人一家3人を除くわれわれ3名は全員ベイファンだから、少年の願いもむなしくベイ側のスタンドへ。少年は最初は不満だったようだが、もともとまだちゃんとしたヤクルトファンになってるわけじゃないので、いつしか一緒にベイの応援を。しかも球場内のショップでベイの帽子まで買ってかぶっていた! 未来が有望なベイファンを1名開拓したってところか(笑)。
 
 しかしめぐりあわせというか偶然というか、それは不思議で奇妙なものである。
 きのうはベイの若きクローザー・山口俊の22歳の誕生日だった。彼は大分・柳ケ浦高校から2005年高校生ドラフト1巡目の指名でベイに入ってきた。その彼の母校の野球部員1、2年生を乗せたバスがきのう午前、大分県大会の開会式へ向かう途中に横転事故を起こし、2年生部員1人が亡くなった。
 誕生日に、母校野球部の事故。その夜、昔風にいうなら後輩の弔い合戦で9回マウンドに上がり、ヤクルトを抑えてベイに勝利をもたらした。事故の話は実家からの電話で聞いていたといい、山口くんにとっても忘れられない一日になったろうと思う。
 柳ケ浦高校があるのは大分県の宇佐。前夜、金曜の神宮はmamoさんたちと行き、帰りは美ら島でmamoさんと邪馬台国の話をした(最近mamoさんとはこの話になることが多い)。古代天皇系の話となると、宇佐八幡はまちがいなく“何か”を持っている。だからこのテの話のたびに宇佐という地名も出てくる。うちに帰ってからも奥さんに、宇佐にはきっと何かがあるよと話していた。
 そして神宮にはきょう、皇太子一家が見にきた。愛子さんのお気に入りは内川だそうだ。考えてみれば、内川も大分県の出身である。
 めぐりあわせというか偶然というか、不思議なものだと思う。
 
 (21:40)