出羽桜と寿満亀とホットビール

一路 年末のいくつかの忘年会では、広島や静岡、高知の純米酒をいろいろと。そして28〜30日の琵琶湖・京都では、前述のように滋賀や京都の地酒を純米を中心にいただいた。京都は伏見だけでなく、亀岡の丹山酒造の酒も。そうだ長浜の地ビールも飲んだ。
 休肝日の大晦日を挟んで元日は、まず成田空港の取材帰りに奥さんの実家の木更津で、千葉・鴨川の亀田酒造の「寿満亀」と石川を代表する銘酒「手取川」の大吟醸を。夜には蒲田の実家で山形・天童は出羽桜酒造の大吟醸「一路」にたっぷりと浸かった。やはり冬、とりわけ年末年始は日本酒に勝る酒はないのであった。ちなみに日頃は高級(笑)でフルーティー大吟醸よりも、米の感じがグワッとくる純米酒のほうがお好み。今回の手取川は奥さんの弟さんの奥さんの手土産、一路は母の妹さんが山形から持ってきた手土産なのであった。
 
御代栄
滋賀県湖南市(旧甲賀郡甲西町)にある北島酒造の生貯蔵原酒「御代栄・しぼったそのまま一番酒」。京都からの帰りの新幹線でちびちびと呑んだ
 
 そんなこんなで始まった2009年。ことしの酒については、いくつか思うところがある。
 まずは、これまでよりももっともっとうまい酒を呑みたい。具体的にどうするか? カンタンな話、ペースを落とし、ゆっくりと呑むようにすることだ。速いペースで呑むとそりゃ当然早く酔ってしまう。人間、どんなに酒好きでも、ある程度以上酔ってしまったら酒の味なんてわからなくなる。せっかくの酒、それじゃあもったいない。だからうまい酒を少しでも長い時間うまく楽しむために、呑むペースを遅くする。これがひとつ。
 ふたつめは、昨年同様、週に2日の休肝日を設けること。休肝日を週2日つくると、やっぱりカラダが調子いい。カラダが調子いいと、酒もよりうまく、より楽しくなる。そしてこれも少しでも長く……人生を長い目で見て、少しでも長い間うまい酒を呑みつづけられることにつながる。週1日の休肝日設定だとその日に呑んでしまったら休肝日ゼロ、でも2日設定なら1日呑んでも1日の休肝日は残る(笑)という深い読みまでまじえて、昨年につづきことしも休肝日週2日態勢でいこうかと。年齢的に痛風や糖尿病や、もろもろ成人病の心配もあるしね。
 そして、もうひとつ。日本酒の利酒師の勉強でもしてみようかな、と。まあこれはわからんけども、成り行きで。
 
 6日のイルカくんやkiriyさんたちとの新年会では、神楽坂のそば屋で長野の「佐久の花」の辛口純米をいただいた。家では佐渡土産の「真野鶴」の純米をあっという間に上げ、最近は新潟の菊水の安い純米を燗につけている。まだまだ日本酒の季節であって……と、10日にはキリンビール横浜工場のパブブルワリー「スプリングバレー」で地ビールのホットビールを飲んできた。スタウトとヴァイツェンの2種類あって、この写真はスタウトベースのほう。黒糖を入れ、シナモンスティックでまぜる。寒い日には悪くない。
 いうまでもなく、ビールもうまい。
 
 (13:01)