北京五輪開会式ほか

 オリンピックの開会式を見ていていつも思うのだけど、ここまで派手にする必要ってあるんだろうか。
 オリンピックとは、(参加する一選手の視点ではなく「各国政府」の視点でいえば)あくまで“政治的な”スポーツの祭典。これまでの歴史を見ても、そして今回の大会を見てもそれは明らかで、所詮は国威発揚、国家のメンツ……なのだと思うと、やっぱりどこか興ざめするところはある。とくに今回は、興ざめ感が妙に強い。派手にやればやるほど、引く。仮に日本や他の諸国で「平和の祭典」だのなんだのと考えようと、じゃあ中国では正直どう考えてるの?と。中国だけじゃない。88年韓国では、80年ソ連では、36年ベルリンでは、いうまでもなく64年日本でも、オリンピックをどう考えていたの?と。
 もちろんそれはそれとして、参加するみなさんには、ほんとがんばってほしいと思うんだけど。
 2016年にもし東京へくることがあるなら、世界中からバカにされるくらいコンパクトで、地味で、静かで、省エネルギーでムダのない開会式にしてほしいなぁ。派手なオリンピックはもう見飽きましたよ。
 
 ちなみに今大会、いちばん応援してる人は、野口みずきさんです。
 もちろん野球日本チームも、がんばれ。
 
 というわけで、ブツブツ物議が醸されまくった北京五輪がスタート。日本国内に目を移せば、甲子園もたけなわ。
 
 そして、あと1時間28分で、長崎原爆投下の時刻である。
 
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