能登の大地震

 愛媛県佐田岬半島の三崎港でニュースを聞いた。港近くの店のおじさんと、テレビを見ながらこれは大変な地震だと話していた。
 
 地震が発生したちょうどそのとき、僕は伊方原発のすぐそばにいた。ご存じのように、能登半島にも志賀原発がある。
 地震発生は25日午前9時42分。その頃、伊方原発近くにある道の駅でじゃこ天を食べ終わり、出発。車で5分ほどの伊方原発が見渡せる海辺の丘に向かい、発電所の写真を撮った。撮影時間は午前9時52分と記録されている。
 全国の過疎地に分布する原発群。こういった大地震でいつか被害が出るんじゃないかと、危惧せざるをえない。ほんと、安全ならば東京や大阪のど真ん中に造ればいいんだ。すでに広瀬隆のノンフィクションや、小説、映画もあるけれど、僕もガキの頃から、そう思っていた。
 
 能登半島は好きなところで、これまでに4度行ったことがある。最初は19年前に鉄道とバスで、2度目は18年前に車で、いずれも泊まりがけで一周した。この2度は大学のときだ。3度目は大学を卒業した翌年だから14年前。4度目は5年前か。
 一周した2度とも、輪島に泊まった。最初はひとり旅で、小さなお寺に、2度目は友達と3人で、国民宿舎に。テレビでは崩れた建物の映像が流されている。あの寺は、無事だったのだろうか。
 
 (23:49)