八重山残念!

 野球というのは本当にわからないものだ。3回まで横浜が1−0とリードはしていたものの、横浜のヒットはソロ本塁打の1本だけ。一方の八重山商工は1回と3回に三塁まで走者を送り、結果無得点だったが流れとしては押していた。
 ところが4回表、横浜が八重山先発の金城長から集中打で3点を奪い、さらに代わった大嶺が満塁から2球連続のワイルドピッチで3点献上。前半で7−0と思わぬ大差がついてしまった。
 で、野球というのは本当にわからないもの。この表現を繰り返すが、7−0の時点で勝負あったと大方の人が思ったことだろう。しかし八重山は6回裏に金城長のホームランで1点を返したあと、8回は1死から怒濤の6連打で5点を挙げ7−6と1点差に詰め寄る。さらにチャンスがつづいたが、ここは横浜が内野の好連係でしのいだ。八重山は最終回も2死二、三塁とサヨナラ機を作ったものの、最後は三遊間深いところのゴロを横浜の遊撃・高浜が一塁にナイス送球の好プレーでゲームセット。横浜が守備で逃げ切った。
 横浜は1回戦が1−0、2回戦が7−6ときわどいゲームを勝ち抜いた。渡辺監督も試合後のインタビューで言っていたが、僅差のゲームを2試合つづけてものにした経験が今後の糧になればいいだろうと思う。
 八重山は、横浜の6安打をはるかに上回る14安打。途中登板の大嶺も横浜打線を抑え、5回1/3で8三振を奪うなど好投した。強かった。が、やはり大嶺の2つのワイルドピッチが痛かった。夏にまたぜひとも、もっともっと強くなって甲子園に戻ってきてほしい。
 
 (14:09)