夜桜と蒲鉾

 そばは、僕は5種類のしんじょが入った温そば「北條そば」とせいろを、ときが9つの小分けそばがひとつの膳にのった「宿場そば」を食べた。ともに小田原らしいネーミングだ。板わさを頼んだら、わさびはわさび漬け。かまぼこを食べてしまったあとも、酒やお茶のお供にわさび漬けをつまめたのでよかった。
 順番が逆になったが、お店は錦通りの入り口にある「寿庵」というところ。このそば屋は5、6年前にもきたことがある。街を歩いていて、ああここかと思い出し、入った。そのときもサクラの季節で、小田原城天守閣前からお堀端まで満開だった。天守閣の正面では*1、昭和25年に推定3歳でやってきたというゾウのウメ子ちゃんが元気に歩いていた。あの日がなつかしい。きょうは、ウメ子ちゃんは外に出ておらず、象舎の中でサツマイモやジャガイモやニンジンをしきりに食べていた。時間帯の問題で象舎の中にいたのか、それとも推定59歳という高齢の関係で外に出られないのか、そのあたりの事情まではよくわからない。うちに帰ったら調べてみよう。
小田原城の夜桜 「寿庵」を出て、「鈴廣」「籠清」など4、5店でかまぼこの試食巡りをしていたら、いい感じに暗くなってきたのでオダジョーに引き返し、天守閣の前でしばし夜桜見物をした。それで先ほど小田原駅へ戻って、いま東海道線で東京へ帰るところである。きょうは仕事の都合もあり帰らなければならないのだけれど、やはりできれば1泊したいものだ。
 

 (19:29)
 
 

*1:小田原城天守閣の前の広場(本丸跡)がミニ動物園になっていて、ゾウやフラミンゴなどがいる