飯山線

 今回は編集者のときを氏と二人でやってきた、一泊の温泉旅行である*1
 ネットでたまたま見つけた「しなの荘」がよさそうだったので、まず泊まる宿をここに決めた。それ以外については、行程も何も予定を立てずに出発。ひとまず往路はきのう書いたように、順当に上越線を北上するルートで越後湯沢・六日町・十日町を経由して津南町までやってきた。
 さてきょうはどうしようかと朝考えた。夜には東京へ帰らなければいけないのだが、きのうと同様に上越回りというのもちょっと芸がない。そこで、遠回りになるけれど飯山線から長野を巡って帰ることにした。
 しなの荘の最寄り駅は飯山線の越後田中。津南駅からひとつ長野寄りにある。ここから十日町方面でなく、反対の長野方面行きに乗った。越後田中は当然のごとく無人駅で、もちろんワンマンカーだ。
 津南町から長野県に入ってしばらくまでの地域が、日本一の豪雪地帯となる。越後田中から二駅、新潟・長野県境を越えた森宮野原駅が日本の最高積雪記録地点で、ホームの脇に7m85というその数字を記した高い標識が立っていた(標識の高さ自体が7m85cmのようだ)。この高い標識も、半分以上は雪に埋もれていたが(笑)。
JR飯山線・森宮野原駅にて ホームに降りて飯山線の車両を撮ったのがこの写真。車両よりも、雪の壁のほうが高い。運転士さんいわく、「これでもだいぶ縮んだ(雪が減った)んだけどねぇ」。飯山線はこのような雪の壁のはざまを縫い、信濃川千曲川沿いを上って長野市のほうへ向かっていく。川幅は下流の津南あたりよりも、長野県に入ってからのほうが広くなった。
 もうすぐ、野沢温泉へのゲートにあたる戸狩野沢温泉駅。雪はまだ降りしきっているけれど、時折日差しがのぞくようになった。戸狩野沢温泉駅で、長野行きに乗り換える。
 
 (12:17)
 
 

*1:実は同じく編集者のスヤマ氏も一緒にくる予定だったけど、直前に急用が入ってこられなくなった。残念