鯨

夕闇迫る勝浦漁港 きのうは夕方5時頃に紀伊勝浦駅へ到着。宿は勝浦温泉の「温泉民宿 岩波」というところにした。夕闇迫る勝浦漁港(=写真)で少しぶらっとしてから宿へ。さっそく自家源泉かけ流しの天然温泉につかった。湯は肌がツルツルになる感じがしたが、まあ僕の肌がツルツルになってもべつに誰も喜ばないだろう。
 勝浦は、JRの駅名は紀伊勝浦、行政単位としての名前は那智勝浦町になる。那智山観光の基地で、マグロと温泉、“紀の松島”とも呼ばれる風光明媚な海の景色で知られる港町だ。海中温泉のような露天風呂もあるらしく、次回は行ってみたいと思う。
 そして隣の太地(たいじ)は言わずと知れたクジラの町。たしか僕がこどもの頃にNHK朝の連続テレビ小説の舞台になった気がしたが、どの作品だったかはちと覚えていない。僕は熊野は初めてなので太地も当然初めてなのだけれど、イメージからして駅の目の前がもう港かと思っていたら、案外山の中の駅だったのでやや驚いた。この太地の手前(串本寄り)、紀伊浦神〜下里の間は電車が海辺すれすれを通り、窓のすぐ下は海というところもあってきれいだった。
 とまあそういった土地柄なので、夕食にはマグロとクジラの刺身が出た。酒を呑みつつ舌鼓。えーと、客は僕一人だった(笑)。ほかに素泊まりの客が一人あとでくるようではあったが。
 夕食後、星を見ようと思ったけれど、昼とかわって雲が出てきていたので断念。もう一度温泉につかったら、疲れていたのか9時前には眠くなって寝た。夜中1時過ぎに目が覚めるまで、いわゆる爆睡だった。
 目覚めて、きょうどうしようかなと考えた。とにかくここまできたら、やっぱり那智山ははずせない。那智山には高さ133メートルの日本一の大滝・那智の滝と、熊野三山熊野大社)のひとつである熊野那智大社、さらに“ナチの卍”という笑えないギャグにも使えそうな青岸渡寺(せいがんとじ)がある。朝早く宿を発って、行ってみよう。*1
 
 (3:53)
 
 

*1:この那智山から少し登ったところに、条件がそろえば富士山が見える妙法山がある。旅番組などでよく紹介されるのでご存じの方もいるだろうが、ここが“富士山が見える最遠の地”といわれている。富士山までの距離は322.6kmだそうだ