一番風呂とおばんざいバイキング

 旅に出る前の数日は、仕事の絡みでほとんど寝ていなかった。正月にややサボっていたのと、体調を崩したのとで予定が狂い、そうなった。なので昨晩は旅先の宿でゆったり爆睡……しようと思っていたけど、実際には6時間も眠らずに朝の5時頃勝手に目が覚めた。
和室は落ち着く。窓の外は京の雨 ホテル東山閣は大きな温泉観光旅館みたいな感じ。泊まった部屋は12畳の和室で、8畳の主室と、障子を挟んで窓側の4畳の小部屋に分かれている。窓際にはこの手の宿にお決まりの小さなテーブルと、2脚の椅子。ここから見える窓の外の杜は、豊国神社と方広寺だ。
 もちろん大浴場もある。昨晩入ったら、超音波ジェットや打たせ湯はあるし、(僕は使わないけど)サウナもある。疲れ気味の腰にジェットを当て、肩には打たせ湯。かなり気持ちよかった。その大浴場、朝は6時から開く。目覚めて少しうだうだしたらちょうどよい時間なので、ひとっ風呂。朝の一番風呂だ。
 外はまだ暗い。大浴場は誰もいない。
 浴槽は端から端まで歩いて15歩、けっこう長い。しめた! 泳いだ(笑)。
 泳いだのは、昨年9月のヨロン以来だ。
 風呂から上がって、朝食は京都らしくおばんざいのバイキング。品数が豊富で、湯豆腐もある。大きなお皿にひじきだカボチャだごまよごしだのおばんざいをいっぱい盛り合わせて2杯、湯豆腐もおかわりした。けっこう満腹。宿の雰囲気自体はまあベタな観光旅館というところだけれど、これで1泊朝食付き5000円未満というのはやっぱりかなりおトクかも。
 
 今回はどこへ行って何をしようとかまったく考えずに出てきた。
 出発時点で決めていたのは青春18きっぷの残りを使うということと、初日に京都まで行こうということ、そして2日目(つまりきょう)の晩は大阪に行こうということだけ。
 大阪の件は何日か前、ちょうどふぃちが用事で大阪に行くというのでじゃあ心斎橋でメシでも食おうということになった。箱根駅伝のときに上京していたひがしくんや、しばらくぶりのやまさん、やまさんの連れのクワバラくんもいるらしい。とくにやまさんとは、いつ以来だろうか、かなりご無沙汰しているので楽しみだ。クワバラくんとはもっと長く、1年半ぐらい会っていないか。
 そんなわけで今晩は大阪に向かう。宿はたぶん、かつてよく泊まった心斎橋の東横イン。食事は、法善寺横丁の安いもつ鍋屋がいいかとも思ったけど、もうどこか予約しているみたい。
 昼間はどうするかな。ホテル東山閣は七条通京都国立博物館のすぐ裏手にある。大坂の陣のきっかけとなった有名な「国家安康 君臣豊楽」銘の鐘*1がある方広寺や、三十三間堂が近い。三十三間堂とか高校の修学旅行で行ったきりの気がする。行ってみるか。
 
 (8:38)
 
 

*1:“「家康」の文字を分断するとはなんたることか、豊臣が君主として栄えようという意思の表れではないか!”と徳川家康が激怒し、ケチをつけたエピソードはよく知られる。まあ、豊臣家をつぶすきっかけとしてうまく使ったというところだが