札幌の名所名物新名物

 いまや全国的に有名になった札幌の新名物といえば、スープカレー。お昼は、これにした。いやひとまずうまかった。
北大構内の紅葉 食事後、北海道大学を散歩。南から北へ、エルムの森を抜け、ポプラ並木(の脇)を通り*1、広大なキャンパスを縦断。ここでもいたるところで紅葉が美しく、家族連れや、カップル、アマチュアカメラマンの姿も目立った。
 15時頃、北大を離れ、地下鉄に乗って円山公園駅へ向かった。そこからまたバスに乗って、大倉山ジャンプ競技場へ。
 山の上から札幌の市街地に飛び込んでいく形のこのジャンプ台を見て、驚かない人はまずいない。位置的には大通公園のほぼ真横にあたり、テレビ塔も、札幌駅周辺の高いビルも、北大や札幌競馬場も、そして遠く札幌ドームまで、飛んだ向こうの眼下には札幌の街のすべてが一望のもとに広がっている。とにかくものすごい勾配で、あの迫力というか無茶さ加減はテレビや写真では絶対に伝えられない。スキージャンパーってほんと勇気があると改めて思わされる。
 大倉山に着いたのは午後4時頃。もう薄暗くなりかけている。夕方になってさすがに気温はいくらか下がり、ジャンプ台の下で13度くらい。上にいくと当然もっと低い。涼しいを通り越して、長袖Tに長袖のシャツ、さらにやや薄手のジャケットをはおった格好では正直少し寒く感じた。それでもジャンプ台の上にある展望台の売店では“最高級”という能書きがついていたソフトクリームをしっかり食べた。
 下界に戻り、地下鉄で大通へ、さらに本日の宿・ホテルニューオータニ札幌へ。部屋で30分ほど休憩して、夕食はやはりというべきかサッポロビール園に向かい、名物・生ラムのジンギスカンサッポロビール飲み放題。しこたまいただいた。行ったことがある人はわかるだろうけど、ジンギスカンを食うケッセルホールは銀座のライオンみたいな風情のどでかいところ。相当の数の客が入ることができる。途中、阪神ファン(だろう)の大集団が「六甲おろし」を大合唱。広いホールに響き渡り、さながら甲子園のスタンドにいるかのような雰囲気を醸しだした。もちろん、他の客はみんな苦笑いであるが(笑)。まったくよくわからんのが、彼らはしばらくしてイ・スンヨプの応援歌を合唱しだした。まあ、ロッテを茶化していたんだろう。
 
 サッポロビール園を出てホテルまで歩き、あまりにも眠かったので1時間ちょっと部屋で仮眠してから夜のすすきのへ。といっても何をするわけでもなく、ときを氏の札幌ラーメン初体験に付き合ったわけだ。ジンギスカンがまだ腹の中に余裕で残っていたのでけっこうつらかったが、なんとか食った(笑)。
 店を出たら、外はけっこうな雨になっていた。朝、空港に着いたときは降っていたけどすぐに上がり、その後はさわやかな秋晴れになった。一日の最後の瞬間までまた降らずにいてくれたのは、まあ幸運というべきか。雨の札幌はそれはそれでいいけれど、羊ヶ丘や大倉山は景色が見えなくなっちゃうので。
 
   
 
札幌の街が眼下に広がる、秋の夕刻の大倉山ジャンプ競技場ラージヒルジャンプ台。大げさにいうなら、そのまま飛んでいけば山ひとつ向こうにある円山球場を飛び越え、さらに向こうの大通公園に着地するかのようにも感じられる
 
 
北大のクラーク
北大の前身である札幌農学校の初代教頭・クラーク博士の銅像は、羊ヶ丘展望台だけでなく、もちろん北大のキャンパスにもある。“Boys be ambitious!”のクラークさん、札幌農学校にいたのは実のところわずか8ヵ月だったらしい。北大のキャンパスには、札幌農学校2期生で、たいそう地味だった前5000円札肖像・新渡戸稲造銅像もある
 
 
 
 
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*1:北大のシンボル・ポプラ並木は倒木の危険という理由により、もうだいぶ前から通行禁止になっている。