男と男の大事な話

 仕事の打ち合わせで都心へやってきて、そのあと編集者ミッツィー氏と軽く酒呑んでいた。いま帰るところ。
 ミッツィー氏と、きわめて大事な話(非公開)をしていた。非公開なので具体的には言えないけれど、たとえば長澤まさみちゃんはかわいいよね(ファン的なものではなくて、一種の比喩)とか、まあそんなような話。え、全然わからない? そりゃそうでしょう。わからないように書いてるんだから。
 いやなんつーか、ぶっちゃけ、やっぱり半分、寅さんなんだよね。自分が戻ってくる感覚は。それって、でもいちいち傷つくんじゃないの?と問われれば、たしかにそうかもしれないけれど、だけどそれ以上の価値を生む何かが、寅さん的な生き方の中にはきっと隠されているんだろうと、最近は強く思わないでもないわけ。
 つまり簡単に言うなら、沢田研二が昔歌ってたよね、オーギャルギャ〜ルギャルギャルギャルギャ〜ル〜、ってさ、女は誰でもスーパースタ〜、ってさ、あれよあれ、あの感覚。僕はだからそういう意味ではフェミニストなんですよとかなんとか、そんな話を、焼酎のそば湯割りを高田屋で呑みながら、していたわけ。なんだ結局酔っ払いの戯言? ああ、まあそう思いたかったらそう思ってもらってもかまわないけどね。実際は違うんだけど。
 平将門首塚を通りつつ東京駅まで歩いて、彼は京浜東北線北行に乗り、僕はもちろん南行に乗って、まもなく蒲田到着。きょうは、きのうみやげで持っていったハブ酒を開けようとY田さんが言っていた。
 行くか。
 
 (23:40)