与論空港

 ヨロン滞在6日目。あと20分ほどでヨロンを離れ、沖縄へ向かう。
 与論島沖縄県ではなく鹿児島県。だけれど沖縄本島まではわずか23kmしかない。この距離は、沖縄本島から久米島よりもはるかに近い。つまり普通に隣島というわけだ。
 与論島の南側からは沖縄本島がすぐそこに見える。泳いでいけるんじゃないかと思うくらいの近さ。実際に泳いでいけるかどうかはともかくとして、小舟があれば簡単に渡れると地元の人は言う。
 アメリカからの日本復帰は沖縄より奄美諸島のほうが早く、奄美諸島の最南端に位置するヨロンはしばらくの間、国境の島だった。
 与論島沖縄本島の間のわずか20km強の海に、“日本”と“アメリカ”の国境線があった。しかしヨロンは“日本”の“鹿児島県”とはいっても、県庁所在地・鹿児島市までは500km以上もある。一方で沖縄は上記の近さだし、沖縄本島南部の那覇にしても120km程度しかない。緊急輸送のヘリだって当然、沖縄へ飛ぶ。かつては琉球王国の影響下にあったこともあり、地理的にも文化的にもヨロンは琉球、沖縄なのである。
 まあこのあたりのヨロンに関する話は、東京に帰ってから一度ゆっくりまとめようと思っている。「与論島」という小島がどこにあるどんな島か、知らない人も多いみたいだし。
 ひとまずそういうわけで、シャレではないがヨロンから沖縄本島は本当にすぐそこ。那覇までのフライトはプロペラ機で30分弱かかるが、それは那覇が本島でもいちばん南のほうにあるから。本島上空の海域へはヨロンを飛び立ってあっという間、しっかり測ったことはないけどおそらくものの5分で到達する。那覇はそこからさらに20分を超えるフライトなので、またシャレではないが本島は本当に南北に長い。
 
 さて、そろそろ今回のヨロンともお別れ。ほんとあっという間だった。次回はいつ、ヨロンにやってこられるだろう。
 
 (15:20)