たまには、泣いてみた

 きょうの美ら島も、とても楽しかった。
 日が替わったくらいに行ったら、常連顔ばかりで、三線をちょこっと弾く多良間島のおじさんもきていて、みんなで「十九の春」や宮古の民謡をリクエストしたり(僕は「鳩間節」をリクエスト)、三板を鳴らしたりカチャーシー踊ったりイヤササーのかけ声入れたり、Y田さんが指笛響かせたり、僕は僕で例の自己流&見よう見まねで三線かき鳴らしたり、ほんとすんごい楽しかった。おまけにお勘定も妙に安かった(美ら島は妙に安かったり妙に高かったり、けっこういいかげんw)。
 
 2時過ぎ、店を出た。
 美ら島での充実のうちなータイムが過ぎ、夜道を歩いていたら、急に、脱力に襲われた。
 なんか、むなしくなる夜っていうのは、あるわけですよ。それはやっぱり、ね。
 
 ああ、ほんといますぐ、いまここで築き上げたすべての生活をかなぐり捨てて、新しい土地へ、行ってしまいたい。
 
 ……そろそろ、限界だものね。
 
 
 
 
 
 たまには、泣いてみた。
 
 
 
 
 
 それから1時間くらい、夜空の星を見た。
 この時間には東から南東の空に冬の星座がよく見える。
 でもあしたはまだ旧暦の8月15日、中秋の名月
 
 (4:05)