旅と通院

　いま抱えている一連の仕事がもうすぐ終わるので、そしたら関東近辺のちいさな旅に出るかなぁ……なんてぼんやり考えつつ仮眠についたら、山梨の塩山あたりの中途半端な山里にある季節はずれの海の家みたいな風情の古い食堂（外装はトタン張りで、おみやげ屋みたいに扉がないハーフオープンスペース。店の半分は土間のような感じで脚の塗装がはがれたぼろいテーブルと缶詰パイナップル形の丸椅子が置いてあり、もう半分は畳敷きになっているやつ。ちょっと時代錯誤だけれど、まだまだ観光地によくあるでしょう）で働く29歳の子持ち女性と知り合う夢を見た。
　4歳の女の子が店の中をちょこまかと走り回っていた。旦那とはその子が生まれてすぐに別れたらしい。名前は聞かなかった（その女性の名も、こどもの名も）。で、夢なのでストーリー展開も高速。けっきょく僕はその女性＆こどもと一緒に暮らすことになっていた……なんて相変わらず想像たくましいというか、妄想激しいというか。所詮は夢なんだが。
　まあそれはともかくとして、3月と4月は島と海だったので今月は山里もいいか、なんて思ったりもした。実は月末には4日間の旅の予定もあるのだけれど、それとは別に関東近辺のちいさな旅もいい感じだなと。
　ただ、いま歯医者通いが佳境に入っているので、あまり何日もつづけて東京をあけたくないという事情もあるにはある（月末に4日あけるし）。そうそう、以前にも何度か書いたと思うけれど、僕は生まれつき歯が弱い。で、歯は基本的にぼろぼろで、歯医者さんいわく「虫歯を治療してもまたすぐ虫歯になる」とのことで、まあこどもの頃からあきらめてはいた。
　そんなこんなで歯がよく折れる。いままで折れた歯は5本くらいかなと思ってたら、数えてみると7本あるらしい。もちろんこのほかに4つの親知らずは全部抜いた。
　ごく最近では、3月の末に前歯が折れている。前歯はいままでも折っていて、すでに何本か人工の歯が入っているけれど、今回は初のリアルなセンター。なのでここ1ヵ月余りは見た目カンペキに歯抜け状態になっているわけで、このままほうっておくわけにもいかないということでいまはそこを治療中。週に何度も通い、同時進行で奥のほうの別の歯も治療している（きのうは神経を抜いた）。
　ほんと困った歯だけれど、生まれつきだというのだからどうにも仕方ない。月末の旅でどうせ4日間通えなくなるから、その前に何日も連続してあけると治療期間が長期に延びてしまいそうなのが気にかかるんだが、ちいさな旅ならまあいいか。出会いがあるかもしれないし(笑)。　（2:44）