アイスランド到達

 きのうは日本を出て6日目、デンマークスウェーデンと回って、とうとうアイスランドにやって来た。
 そもそも今回のテーマは、うちの奥さんが年末にポツリと言い出した「オーロラ見にいきたいな〜」。
 オーロラとくればカナダやアラスカのほうが晴天率は高いんだろうけれど、この季節は氷点下30度だそれ以下だととにかく寒い。そのうえあの辺りは野生の只中だから、基本的にオーロラのみ。もしもオーロラが見えなかったときは何もやることないのもつらいかなぁと思って、今回は北欧にしたってわけ。
 北欧なら北米ほど寒くはないし、オーロラを街の近くで見られるし、町歩きや世界遺産巡りなど他のアクティビティも楽しめるからさ〜。
 で、その北欧の中でどこにしようかと。一般的にはフィンランドラップランドスウェーデンキールナ辺りのオーロラリゾート、あるいはノルウェーのトロムソやフィヨルドクルーズがポピュラーなのかもしれないけど、ここは海をひとっ飛び、行ったことのないアイスランドにしようかってことで話がすんなりまとまった。(ちなみに、グリーンランドって話もちらっとは出た)
 そんなわけだから、デンマークスウェーデンは本来的にはおまけというか、北欧入りにスカンジナビア航空SAS)を使うならデンマークでも何日かすごそう、せっかくだからコペンハーゲンからストックホルムまでは夜行列車も楽しいね……と、あとから次々決まっていった感じ。
 んで、アイスランドのオーロラは3晩くらいのうちになんとか見られることを祈ろう、もし今回見られなかったら次はいよいよイエローナイフかアラスカに行くか……ってな感じの、何が何でも今回絶対オーロラ!という気合入りまくりっぷりではなくて、比較的ゆるい気持ちで臨んでいるわけなのです。
 そしてきのう、昼すぎにストックホルムを発つアイスランド航空に乗って、夕刻、ようやくアイスランドレイキャビクに到達したよ、と。
 着陸直前、飛行機の窓から見えたのは、文字通り鉛色の荒れた海と、一面の真っ白な何もない大地。銀世界というより、陽射しがないのでほんと白世界。降りて空港を出たら、ブリザードでさらに視界は白。だけども気温は北海道の内陸部のように低くはないので、寒さはそれほどでもないんだなこれが。
 空港から近いアイスランド名物の温泉・ブルーラグーンに直行!……するつもりだったけれども、吹雪ってことで営業していないらしく、まずはおとなしくレイキャビク市内の宿(キッチン付き)に向かった。
 夕方から夜にかけて小さな街を散策して、雪に包まれかわいげな小屋みたいなレストランに入り、こちらのビール・Egils Gullやワインをいただきながらミンククジラのステーキを食した。ちなみに、首都レイキャビクの街中で平日だけれど、夕方6時半でレストランやカフェ以外はもうほとんどの店がしまってた。スーパーでさえも(笑)←翌日以降、街を歩いたら、夜もちゃんとやってるスーパーもありましたよ。24時間営業の店も!
 ディナーを終えてレストランを出ても、まだ外は吹雪。こりゃあ今宵はいくらなんでもオーロラはムリでしょうと、宿に戻り、ベッドに横になったら、すぐに眠りに落ちてしまったよ。目が覚めたらいま、7日目の早朝。きょうの天気はどうだろな。
 
 (アイスランド時間7日4:45)