同年代のもつ鍋

 夕方から取材で出かけたんだけど、終わったあと、取材相手と呑むことになってね。その人が同年代(1学年上)で、おまけに酒好きだったもんで、盛り上がったなぁ。いま帰りの電車なんですよ。
 僕の2個上は丙午なんで、すごく少ない。その反動で、1個上はすごく多い。高校のときのクラス数でいうと、僕の学年は8クラス、1個上は10クラスもあったのに、その1個上は4クラスだか5クラスだかだった。1960年代において、丙午の迷信はまだまだ生きていた。
 引き合いに出しておいて申し訳ないけど、きょうの盛り上がった呑みは、2個上の人たちは関係ない。一緒に呑んだ人は1個上だから。2個ちがうと、けっこうちがう気がする。小学校4年のときの6年生、中学1年のときの3年生は、かなり年上の印象で、若干怖くもあった。あんまり気軽に話しかけられない感じでもあった。でも1個上なら、そんなこともない。同年代感もバリバリある。
 ハイジの話とか、ゴダイゴの話とか、日産グループのCMの話とか、YMO清志郎、ジャム、クラッシュ、まあそういった僕らが小学校から中学校にかけての話で盛り上がったわけだけれど。僕は清志郎の真似で「い・け・な・いルージュ マジック」を歌ったり、杉村尚美の「サンセットメモリー」や、伊藤敏博の「サヨナラ模様」を歌ったりした。カラオケじゃないよ、普通に呑み屋で、もつ鍋食べながら。
 こういう場に、政治や軍事の話はなんにも関係ない。
 あるのは、何だろう、ひとつの、日本の時代の空気だ。
 もちろんその時代にも、政治や軍事のもめ事はいっぱいあった。なにせまだソ連があって、ドイツも東と西に分かれていたのだから。
 でも、政治や軍事は、もつ鍋には無粋だ。そこにもつ鍋があって、うまい酒がある。それでいいじゃない。政治や軍事は、日々の暮らしの場に、ないに越したことはない。
 それこそが、古代の中国の伝説の帝もめざした、理想の政治ってもんじゃないのかい?
 
 そういえば、政治の話が一個だけ出たよ。
 安倍はタレ目だって、ね(笑)
 
 (23:47)