いただきますの気持ち

 ほら、はやくおいで。焼きたてのパンが待ってるよ!
 子どもたちがはちきれんばかりの笑顔で走ってくる。食卓にはパンが待っている。
 子どもたちを待っている主体であるパンは、子どもたちが走ってきて、夢中でほおばることで、この世から失われる。
 だからこそのいただきます、なのか?
 だからこそのいただきます、なのか。
 
 だからこそのいただきます、なのだ。
 
 いただきますの神様は、現代日本人のことを、どういう気持ちで見ているのだろう。
 
 (23:10)