ハイジのスープ

 冬になってきたんだってことは、スープをめっちゃ飲みたくなってきたところからも実感できる。
 数ある西洋のスープの中で、とくに大好きなのは何かといったら、超基本だけれどやっぱりコーンポタージュスープ。もちろんほかにも好きなスープはいっぱいある。だけれど、「このスープが一生飲めなくなるとしたら絶対にイヤだ」というフィルタリングをかけたとして、最後に残るのは、間違いなくコーンスープである。
 きのうもおとといも、コーンスープを飲んだ。おとといはインスタントの、きのうは自家製の。インスタントのはなんだかんだでマグカップやコーヒーカップにそそいでしまうのだが、自家製となればどうしたってスープボウルだろう。
 きのうは木製のボウルで。「ハイジのスープみたい」と奥さんが言った。それっぽいねと僕も答えた。だけどもあとから考えてみると、ハイジはコーンのスープは飲まなかっただろう。あの時代のスイスの山奥に、トウモロコシがあったとも思えない(ヨーロッパ自体には大航海時代に伝わっていたらしいが)。とすれば、どちらかというなら大草原の小さな家のスープだろうか。イメージ的にはそっちっぽい。いずれにしても、僕の人生に大きな影響を及ぼした作品なのだけれど。
 手づくりの、あらごしのコーンスープはとてもおいしくて、僕はハイジのあるいはローラ・インガルス・ワイルダーのボウルでたっぷりおかわりした。冬だなぁ。
 自家製コーンポタージュスープ
 (16:19)