熱海秘宝館

熱海のロープウェイ 先週土曜は、なぜか朝早く起きて、日帰りで熱海へ行ってきたのだった。目的は……そう秘宝館。
 10年くらい前に一度行って、そのときはもうこんなところ二度とくるかよと思ったけれど、歳をとると何かと余裕が出てくるせいか、また行ってみてもいいかななんて気になってきた。
 といっても、今回の日帰り旅の発案者は僕ではなくて、奥さんのお供という役割。しかもその奥さんも実は発案者ではなく。もともと行きたいと言い出したのは奥さんの友達で、最初は冗談のつもりだったのかもしれないけれど、いつしか本当になった。
熱海秘宝館入り口 で、秘宝館。行ったことがある人には言うまでもないと思う(あたりまえだが)。ま、あれだ、あれ。僕はこのテのところは、アムステルダムの有名な博物館にも行ったことがある。あっちはあっけらかんとしているというか、雰囲気も明るいし、こどもでも楽しめそう(連れていかないだろうけど)。
 一方の熱海秘宝館は、熱海という土地柄もあろうが、趣はだいぶん異なる。まぁ、要するにかなりバカバカしいプレイス。大人同士で冷やかしにいくにしても、必ずや複雑な気持ちが残るであろうこの場所に、土曜ということもあろうかカップルや若者集団、さらには老夫婦まで集ってきて、けっこうな賑わいであった。
 内容については実際に訪れていただくとしよう。オフィシャルサイトはコチラなので。ともあれ、港からその秘宝館に登るロープウェイ(冒頭の写真)が、なかなかに昭和でよろしかった。
 車両(というか機体というか)は昭和57年製。1982年だからもうおよそ30年の間、港と秘宝館を往復していることになる。装備も当然、昭和。こんなスイッチ(写真)が、情緒を醸し出していた。
 けれどロープウェイで丘に上がれば、そこからは熱海の街が一望でき、振り向けば太平洋。初島がすぐそこに浮かぶ。この日は天気がよすぎたせいかもやっていたけれど、普通ならば伊豆大島も余裕で見えるはずだ。なにしろ、ここから大島までは片道45分のジェット船が出ている。乗って大島に渡りたい気持ちを抑えつつ、僕らは港のそばでランチにしたのであった。
熱海を一望
 (つづく)
 
 (16:37)