そして筒香

 昨晩書いたとおり、最終戦横浜スタジアムへ行ったのだ。富山から仕事できていたino氏と、あと仕事後に遅れて合流した土屋氏と3人で。到着した試合開始20分前の時点で自由席はソールドアウトの盛況ぶり。指定席もほとんど埋まった。
 今季はこのあまりにヒドすぎる成績だった(しかもそれが3年続いた)こともあって、観戦回数は例年の半分程度の15回。けれどこの最終戦、とりあえず勝利で終わったことと、そしてもうひとつの大きな収穫があった。イースタン本塁打・打点の2冠を取った高卒ドラフト1位ルーキー、筒香嘉智(つつごう・よしとも)が、1軍昇格3試合目の通算10打席目、今季最終打席で、初ホームラン。打った瞬間、僕らもスタンドで立ち上がった。すばらしい当たりだった。
 3年連続90敗到達。いいことが何もない中で、シーズン終盤には身売りの話も出てきた。ひとまずオーナーが最悪のTBSから代わることは歓迎。本拠地についても、昨晩の試合後に加地隆雄球団社長が「横浜の地を絶対に離れたくありません」と挨拶で言っていたが、どうやら新潟移転はせずにすむようで安心している。
 そして筒香が打った。……ただし、そこまでだ。投手陣には来年に向けて明るい兆しがほとんど見られないし、捕手不在はまったく解決できていない。攻撃の面でも、村田・内川のFAがどうなるか不透明。石川、下園といったあたりは成長したもののまだ完全開花には達していない。昨年のドラ1・松本も今のところ1軍に対処できているとはいいがたく、吉村は今季何もできずにくすぶり続けたまま。
 課題だらけで終わった2010年。来季はチーム名がちょっと妙な感じになりそうな気配だが、こんなに弱いのにチームが存続すること自体を、まずは感謝しなければならないのかもしれない。
 
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