釜石線ふたたび

釜石の呑ん兵衛横丁 釜石は、カウンターだけのちっちゃな店が20軒以上並ぶ呑ん兵衛横丁(右の写真)。「とんぼ」というおかみさん一人で切り盛りする店で、8時前から気づけば日をまたぎ0時半まで呑んでいた。そこの海で取れたカツオとか、タコとか、サワラとか、ミンククジラの刺身と、山菜の天ぷら、酒は地元の銘酒・浜千鳥。これを常温と、ぬる燗で。新日鉄の高炉が止まって以降の釜石の話、いろいろと聞いた。町の話に、ラグビーの話、いろいろと。呑ん兵衛横丁は戦後の屋台が並ぶ道筋がスタートで、やはり新日鉄が鉄王国の都であった頃は狭い店内に立ち呑み客があふれるほどの賑わいだったそうだ。時代、である。
 明けて、今朝。午後の早い時間に六本木で取材があるので、それに間に合うよう、7時40分発の釜石線で帰京の途に。きのうに引き続き、寒い。この時刻のローカル線は、通学の高校生でいっぱい。あの年代特有の気だるい熱気に車内は満たされたが、釜石から2つめの駅でみんな降りていき、ガラガラになった。
釜石線から雨の車窓 外は雨、曇る窓、深い緑、煙る山。森の木々の言葉を超えてなんと美しいことよ。あと10分で遠野に着き、新幹線に乗り換える新花巻まではさらに40分と少々。
 
 (8:18)