日本各地にサクラサク(一部除く)

 昼、某元プロ野球選手のインタビューで六本木のANAインターコンチネンタルホテルに行った。写真はホテルの裏の桜坂。福山雅治くんの桜坂とは別物だけど、桜坂というだけあってさすがに素晴らしい。しかもまさに満開で、老若男女プラス外国人も含めたくさんの人々が一所懸命写真を撮ってた。みんなほとんど、携帯で。サクラの美しさとともに、携帯電話のカメラのすごさにも、改めて思いを馳せたところであった。とくに凝らずに写真を撮るだけなら、ケータイで十分すぎ。一眼レフどころか、いわゆるコンパクトデジカメですら不要だねと思わされてしまう。それはそれでカメラが売れなくなってしまっても、日本経済的に困るんだけど。
 一方、センバツソメイヨシノが咲かない沖縄に、季節はずれの大輪のサクラが咲いた……というところかな。興南が見事な優勝。投打そろって、強かった。
 興南というと、1980年代初めに竹下を擁して甲子園を賑わせていた頃のイメージが強い。高校野球レベルではなかなかの好投手で、2年生の夏から3季連続出場。ただ、80年夏はあの荒木大輔1年生の早実(準優勝)に準々決勝で惜敗し、翌81年センバツは初戦でやはり準優勝の千葉・印旛に、夏も同じく好投手の呼び声が高かった松本の秋田経大付に敗れた。卒業後はわれらが大洋(現在の横浜ベイ)に入団したけどまったく活躍できず、わずか5年で引退。実は秋田の松本も社会人を経て大洋に入ったんだけど、それは竹下が引退する年のことだったから、ほとんどかぶっていない。その松本もプロではあまりパッとしなかったから、かつての甲子園のライバルが……とさみしい気持ちになったのをいまでも覚えている。
 そう、興南というと、竹下のイメージ。その後の沖縄というとまず沖縄水産、続いて沖縄尚学センバツ2度優勝)の時代になって、興南は甲子園に出てくること自体がほとんどなくなってしまった。けれど近年、なぜか突然復活。そして今回の初優勝が実現した。堂々のナンバーワン。見ていてすがすがしいほど強かったね。
 ……それにくらべてあのプロチーム。おとといは読売に大敗、きのうはヤクルトに0‐1で負け。そしてきょうは、初回に3点先制したと思ったら大乱戦になって、結果、12‐13でサヨナラ負け。ヒドすぎる。
 サクラ、咲かない。どうにかならんものかなぁ。
 
 (21:58)