高松宮記念・マーチS
桜が咲き、春のGIシリーズもスタートする週としては、寒い。寒いよ。冷たい。
いわゆる“電撃の6ハロン”、高松宮記念。「前が速い」「外差し馬場」といわれるときは概して前残りになったりするのが競馬のおもしろいところ。メンツを見渡せば……最内に逃げ必至のセブンシークィーンがいて、2枠のショウナンカザンや人気のアルティマトゥーレもある程度前で競馬をするし、ヘッドライナーも前に行こうとするだろう。外枠に入ったビービーガルダンも先行してなんぼの馬だ。注目のエーシンフォワードだって前目につけて力を発揮するタイプ。普通に考えれば、たしかに前は速くなるはず。
外差しにしても、年末から断続的に開催してきた中京の芝はたしかに内が荒れていて、力がいる馬場になっている。先行より差し、これは鉄則かもしれない。外枠にはサンカルロやプレミアムボックスなど魅力的な差し馬がいて、いかにも買いたくなる。
でもねぇ……前が速くなるっていっても、千二はヨーイドン競走だから前は普通でも速いし、言われているとおり本当に外差しになるのかもしれないけど、そういうときに限って競馬ってのは前述のとおりになったりするし。何が言いたいかっていうと、今回の高松宮記念は、GI馬が1頭だけ、しかも2年前のGI馬だから大して箔はない。つまり、レース自体のレベルがイマイチかもってところなんだと思う。それでいて紛れの多い荒れた中京コース。これはもう、どの馬がくるのかわからないというべきレースなんではなかろうか。
もういい! わからん。そんな状況だから、ここは穴を狙ってみよう。本命はエイシンタイガー。オープン大将で重賞実績はないけれど、まだ伸びる余地のある4歳馬。平坦馬場のここなら差しがハマる可能性ありと見た。対抗にはエーシンフォワード。昨秋以降、使われすぎの感はあるんだが、ここまでは乗り切れるかも。調子さえまともなら3着は確保するだろう。単穴には、脚質から外枠は不安も千二に戻っておもしろいビービーガルダン。連下にサンカルロを押さえておこう。馬券は◎の単複と◎○▲△の馬連ボックスで。
中山メインはマーチS。こちらも前が速いといわれていて、たしかに有力馬には逃げ先行系が多い。こちらは素直にそれを信じてみよう。本命クリールパッション、対抗シビルウォー、単穴に自在脚質のナニハトモアレ。馬券は◎の単複と◎から○▲の馬連で。
<高松宮記念>(GI・中京芝1200)
◎エイシンタイガー
○エーシンフォワード
▲ビービーガルダン
△サンカルロ
<マーチステークス>(GIII・中山ダート1800)
◎クリールパッション
○シビルウォー
▲ナニハトモアレ
(14:22)