マグロとブタ

 お彼岸で、実家の菩提寺がある横須賀に行った。横須賀とはいっても東京湾の軍港のほうではなく、相模湾側の三崎に近いほう(荒崎)で、うちの先祖は漁師だった。いまでも親戚は漁師をやっている。
マグロとシラス丼 三崎といえばマグロ。相模湾といえばシラス。というわけで、昼飯は長井の相模亭で「マグロとシラスの2色丼」。要はマグロとシラスがのっかった丼。シラスは残念ながら生シラスがもう売り切れてて茹でものだったけど、マグロはよかったなぁ。
 マグロはこどもの頃に好きで、成長して大人になってからはべつにマグロなんて大して好きでもないよと思い始めて、でもこの歳になったらなんだかんだ言ってやっぱりうまいなぁってまた思い始めた。
 マグロって、コドモの味で、オトナの味。こどもと大人の中間世代向けではないのかも。
 でもやっぱサカナだよなぁ、ニッポン人は。養殖できない海の生き物はどうしたって生息数があるから、絶滅するまで獲り続けろとはさすがに言わないけど、でも少なくともほんとにその明確な危険が迫るまでは、鶏や豚やウサギやクマを欧米人が食ってるかぎりは文句言われたくねえよな、と思う。とりあえず僕はイルカよりブタのほうがかわいいと思うし。
 
 (21:09)