111

 昨年、映画館で新作を何本を見たのか数えてみたら、111本だった。ヒマ人だねぇ、ほんとに。そのかわりといってはなんだが、家でWOWOWやらNHK-BSやらCSやらで見た本数は、あまり多くなかった。まあ、映画はやっぱり映画館で見るほうが僕は好き。
 ことしに入ってからは、まだ映画館では10本しかない。そのかわり家では17本と、いまのところは大いに逆転現象中。
 ことし映画館で見た中では、「ラースと、その彼女」と「永遠のこどもたち」がよかったかな。「ラース」のしみじみあったかな雰囲気は、好きですよ。「永遠のこどもたち」は「パンズ・ラビリンス」を撮ったギレルモ・デル・トロの作品。海辺の古い洋館ってだけでグッと入っていってしまう自分がいる。そういえば「パンズ・ラビリンス」もよかったですなぁ。デル・トロっつーといまはベニチオ・デル・トロの「チェ」ですか。「28歳」は見たけど「39歳」のほうはまだ。今週あたりにでも。
 「ワールド・オブ・ライズ」はよく悪評を聞くけど、僕的には普通に楽しめた。単純に、ああやって(いやあれほど危ない職業ではなく、もっと普通の仕事で)世界で働いてみたいと思う。ムリか。なんかないかな。
 「誰も守ってくれない」は、それなりにはおもしろかったけど、ちょいと尻すぼみな印象。でも志田未来さんのかわいらしさと、不安の中に凛としたものがこもる目の強さが救いだった。そうそう松田龍平くんも出ている。彼はどんどんカッコよくなっていくなぁと思う。
 家で見たものでは、いま公開中の「ヘブンズ・ドア」のもととなったドイツの「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」はたしかに痛快。しかし、痛そうだ。「モダン・タイムス」とか、「生きる」とか、もう何度見たかわからないような作品も、やっぱり見るたびにいいと思う。「かもめ食堂」や「ライフ・イズ・ビューティフル」も。ヘルシンキロベルト・ベニーニ、どっちも好きです。
 
 チッタデッラ
 川崎・チネチッタの入り口脇の道
 チッタデッラはけっこうきれいなんですよ

 (16:12)