昭和の日

 きょうは昭和の日であった。
 ……とくに何かをしたとか、何かを考えたとか、そういうわけではないけれど。
 べつに、昭和の日だからということは何も関係なく、昭和のことはいつも考えているし。
 
 つい先日、戦時中(もちろん太平洋戦争)にごく普通の日本人が、ごく普通の日本人に宛てて書いた手紙(ハガキ)の現物を何十通と読む機会があった。こういう手紙の多くも、当時の人たちの貴重な記憶とともに、このままでは埋没したまま、誰にも知られずに失われていく。
 何かできないか、と僕は思う。人間の記憶やその時代に考えたこと、書かれたものなど、何一つ失われてよいものなどないということは当たり前のこととして、とりわけ忘れてはならないあの時代のことを、未来に残し伝えていくため、自分に何かできないかと、いつも思っているけれども、それを強く再確認している、2008年4月末現在のわたくしである。
 

 (23:18)