冷鴨そば

 以前、蒲田のそば屋「津右衛門」のことを書いた(3月2日3日)。蒲田といってもちょっとはずれのほうで、蒲田駅から僕の実家のある糀谷へ歩いていく途中にあるお店だ。
 ここ、たいそう気に入り、その後も時々足を運んでいる。きのうも夕方、散歩がてら寄って食べてきた。ちょうど何日か前、mamoさんの日記で夏季限定メニュー「冷鴨そば」がおいしいとあったので、さっそく頼んでみた。
津右衛門の冷鴨そば 冷やしのそばの上に、しらがねぎと、みょうがと、きゅうりと、そしてつけ焼きの鴨が数切れのっている。鴨には山椒がまぶしてある。そばつゆを軽くかけたあと、まず、この鴨からひと口……うまい。鴨のふくよかな味に、山椒が絶妙に合っている。その鴨肉と山椒の香りが口の中に残ったまま、たっぷりのしらがねぎときゅうり、みょうがを箸でつかみつつ、そばをひと口……うまい。けっこう絶品だ。ただただあっさりしているのかと思いきや、そこに鴨があるおかげで、あっさり感にふくらみが生まれ、さらにひときわさわやかな夏の風味になっているのがオツ。こりゃうまいや。あっという間に食べ終えた。
 蒲田近辺というと最近はラーメン激戦地として知られているけれど、蒲田から糀谷への界隈にかけてはおいしいおそば屋さんもいろいろある。この津右衛門のほか、以前書いた「浅野屋」もそうだし、糀谷の僕の実家から歩いて数分のところにある「粋場 蕎麦ひさ奈」もうまい。これから本格的な夏。そばがさらにうまくなる季節がやってくるのが、うれしいかぎりだ。
 
 で、そう。夏といえば、きょうは七夕。ベガとアルタイルの日だ。
 
 (8:07)