和歌山

 甲子園を出て、さてどこに行くべかと考えた。奈良か、和歌山か、明石か、そのどれかにしようと思った。
 で、結局、和歌山ラーメンを食べたくなったので、大阪を突き抜け和歌山にやってきた。
 
 甲子園球場といえば、普通は阪神電車甲子園駅から行くものだろう(球場は甲子園駅のすぐ目の前だし)。ただ今回は青春18きっぷを使っている関係で、行きは京都の山科からJRに乗り*1、そのままJRの甲子園口駅で降りた。甲子園口駅から球場までは僕の速足で25分ほどかかった。もちろん帰りも甲子園口駅までとことこ歩き、JRで大阪に出て、阪和線紀州路快速で和歌山にきたわけ。
 まあそんなこんなで、2ヵ月ぶりの和歌山。……とはいっても2ヵ月前は紀伊半島一周ルートの途中で、田辺、串本、勝浦には下りたけれど和歌山市は通っただけ。だから和歌山の街を歩いたのは、おそらく2年ぶりのことになる。
 2年前は2月末だったか、それとも3月だったか忘れた。覚えているのは、やや季節はずれ的に寒くて、雪が降っていたこと。こごえるような夜に、青ネギたっぷりのラーメンがとてもうまかった。でもこのとき行った店の名前は、残念ながら覚えてない。あとで調べればわかるだろうか。(有名な井出商店ではなかったはず)
 
 で、そう。和歌山といえば和歌山ラーメン*2。たまにはハシゴもいいだろうと思い、まず駅に近い「和歌一ラーメン」という店へ行って、さらに適当に探して「○イ」(まるイ)という店にも入った。
 「和歌一」は、僕のイメージの中でのシンプルな和歌山ラーメン。それほど濃くはないがしっかりコクのある醤油とんこつ系スープと、刻んだ青ネギ、チャーシュー、細い麺のバランスがいい感じ。素直においしいと思った。
 「○イ」のほうは、とにかく全面を覆う青ネギの量がすごい。店のあんちゃんはスープに麺を入れて泳がせ、もやしと豚とろのチャーシューをのせたあと、青ネギを手のひらにごっそりつかんで表面いっぱいに広げていた。そのネギの量があまりに多いせいか、スープはややあっさりめに感じられた。あれならもう少し濃くしてもいいかもしれない。「○イ」では、和歌山でどの店にも置いてあるという鯖の寿司(「早寿司」という)もひとついただいた。ラーメンのあとにさっぱりした鯖寿司はよく合った*3
 
 (20:31)
 
 

*1:ちょうど守山・栗東間で事故が起きたばかりで、ホームで30分くらい待たされたが

*2:和歌山では「ラーメン」より「中華そば」というほうが一般的だというが、「ラーメン」と書いてある店も多い

*3:ラーメンを食う前に、あるいはラーメンを食いながら、2個3個と食べるのがけっこう普通らしい。おみやげで買っていく人もいる