中秋の午睡

 昼間、窓から吹き込んでくる風がとってもさわやかで、気持ちよかった。
 あまりに気持ちがよかったので、ゴロンとしてたらそのまま昼寝に入り込んだ。
 これも贅沢な時間の過ごし方かもしれないなぁ。
 
 きょうは旧暦の8月15日。つまり今晩の月は中秋の名月である。
 中国に1年留学していたことがあるTさんに「今晩は中秋の名月ですね」とメールを送ったら、「中秋節、今日なんですね!」と返ってきた。「中秋節*1というのは中国での農暦(旧暦)8月15日の伝統的な呼び名であって、日本でこの言葉を使うことはあまりない*2。それがすぐに出てくるあたり、いかにも中国にいたことがある人らしくて、おもしろかった。中国では中秋節のこの日、一家で月餅を食べ、月を楽しむ。
 ところで中秋の名月は、実のところ常に満月というわけではない。むしろ月齢上の満月が、旧8月15日より1日程度後ろにずれることのほうが多い。ただし、旧8月16日が満月だからといって、旧8月16日に中秋の名月を祝うことはもちろんない。中秋の名月はあくまでも旧暦15日に祝う十五夜の祭りなのである。まあ幸いなことに2002年からことしまでは、旧8月15日と満月が一致する。無事に中秋の名月として満月を愛でられるわけだ*3
 ちなみに今宵、東京の月の出は午後5時58分、月の入りは午前5時9分である。現在の東京は、雲ひとつない快晴*4。昨晩の月も見事だったが、今晩もきっと見事なことだろう。
 
 (16:06)
 

*1:「仲秋節」とも書く

*2:横浜や神戸南京町、長崎などの中華街ではもちろんこの言葉が使われる

*3:より正確にいうならば、月齢上の満月の瞬間はきょう18日の午前11時だったようだ

*4:雲がひとつでもあったら気象用語的には快晴といわないんだが、まあその辺は表現上のご愛嬌