昼前

 よく行く近所の喫茶店「Amaro」。店内の壁は白で、テーブルは青か白。色調は明るく、開放的な空間だ。それと同時にどこか家庭的でもある。40の座席があるけれど、僕が見た客入りの最高は7人。きょうも先ほど行ってきた。僕がワンゲストだった(笑)。客の少なさも開放的な雰囲気をサポートしているのかもしれない。それはそれでいいんだが、店の経営という点では大いに気になる。かといって客が増えたらあの心地よい雰囲気が減ってしまうのかと思うと、複雑なところだ
 で、その「Amaro」だが、壁にピースボートの「地球一周の船旅」のポスターが貼ってある。費用は138万円とか。……高い、が、すごく惹かれる。期間は3ヵ月強で、まあ会社勤めじゃないから行こうと思えば行けるだろうが、戻ってきても確実に仕事はない。名もないフリーが3ヵ月も空けたら仕事はもらえないだろう
 そういうことを考えると老後にしか行けなくなってしまうが、でも老後では体力が厳しい。留学と違ってキャリアアップに役立つようなものでもないから、要はここまでのライフキャリアをいったん終息させてまた新たに再スタート、そういう心構えで臨まなければならないかもしれない
 けれどまあそれも、ステキなことではある。人生自体はひとつなので僕の人生が一度終わってもう一度始まるわけではないけれど、人生という一冊の本のある章から次の章へ移るというよりはもっと大きな、たとえば「西遊記」につづいて「西遊記2」が始まるような、あるいは「熱中時代」につづいて「熱中時代2」が始まるような、そんな感じになるのかもしれない。こんなふうに人生の大幅塗り替えが成功していけば、いずれ年老いたときにエピソード1やエピソード2も生まれうるってものだ
 
 イチローはきょうも1、2打席凡退。
 マジそろそろ爆発してもらわないと。 (11:45)
 
 客がいないAmaro