続・4月1日

念仏坂

 下に書いたようにどういうわけか4月1日に新宿とかで打ち合わせの仕事が入ったわけでして、終わってみたら午後4時。フジテレビ跡地はすぐそこだし、例によってゆーこん氏が行ってるってんで、仕方ないから僕も行ってきましたよ(笑)。案の定、ほかにそれらしき人は誰もいませんでしたがね。だいぶ先に着いていたゆーこん氏、ひとりきりでたたずんでいたんですが、見た目相当あやしかったです、、、
 考えてみたら、フジテレビ河田町からお台場に移転して以降、この土地には一度も足を運んでいないのです。なので、話では「跡地はマンションになった」と聞いていたけれど、自分の目で見るのは初めて。実際に見てみたら本当に高層マンションが建っていて、ああそうですかって感じでした。かつてフジテレビの敷地内であったところを自由に歩けちゃうわけだし、そこの土地(旧フジテレビ敷地)自体にはもう当時の名残とかないですから。
 でも、よく見ると、フジテレビのアーチ門(通用門)があったところが駐車場へつづく道になっていて、その位置感覚から当時の姿を微妙にしのぶことができました。目の前の長寿庵もまだあったし(美鈴屋はなくなってた)、フジテレビ脇の道の風情やタクシーが頻繁に通るところもそのままだし(ニューテレスはなくなってた)、曙橋の商店街「フジテレビ下通り」も名前こそ「あけぼのばし通り」に変わったけれど雰囲気は変わってませんでした。あとは、曙橋の駅からフジテレビへ上っていく途中にある念仏坂(上の写真)ですかね。このあたりは、当時はほんと何度通ったかわからないし、その後はほとんどきていないので、思い出としてはもちろんなつかしかったですね。それはそれとして、いまの時間の視点で見てしまうと、なんかこう違う世界のような気もしました。やっぱり、昔の話です。
 ただ、後ろ向きとかそういうことではなく、時にこうして昔の思い出を昔のこととしてなつかしむことは必要なんだなと、そう思いました。いい悪いはべつとして、純粋に、自分という人間をつくってきた時間のひとつですから。
 
 新宿区河田町のフジテレビ跡地
 <かつてフジテレビのアーチ状の門があったところ。いまは駐車場の入り口となっている>
 
 (22:20)