雨の京都

 野洲に着いた時分から、ぽつりぽつりと雨が落ちてきた。やはりきょうは気温が高めらしい。こんなんじゃ雪にはならないだろう。
 駅前にパチンコ屋がデンと構える野洲の街を少し歩いて、ふたたび播州赤穂行き新快速に乗車。20分ほど乗って京都のひとつ手前の山科で下り、地下鉄で東山三条に出て、ぽつぽつ雨の中を祇園までぶらぶら。花見小路から一本入ったところの萬屋さんで、例のお気に入りのねぎうどんをいただいた。何ヵ月ぶりかのあの九条ねぎのしゃきしゃきした歯応え、独特のみずみずしさ、ショウガの利いた汁やうどんとの絡み、やっぱイケるねぇ。
 満喫して店を出たら、当然のごとく呑みたくなった。そぼ降る雨に濡れつつ東大路通を南に歩いていると、なんか良さげな鳥料理屋を発見。「鳥せい」という、十数人座れるカウンターのみの小さなお店で、いい感じだった。さっそく京の地酒「松の翠」を冷やでクイッと、「神聖」をぬる燗でちびちびと呑みながら、とりねぎ(ねぎま)、せせり(首)の焼き鳥、これまたショウガの利いたとり雑炊、なすとこんにゃくの田楽、きものお造り、京漬物、里芋などをつまんだ。満足満足。(きもの造りだけは、後味的には日本酒より焼酎のほうがよかったかもしれないと思った)
 今晩の宿は、kanaさんの「京のen」にしようかと思ったら残念ながらきょうはいっぱいとのことなので、適当に探して、朝食バイキング付きで4700円と安い「ホテル東山閣」にした。たしかに安い。
 
 きょうは朝7時半過ぎに蒲田を発ち、途中、浜松、野洲と2ヵ所で下車もしつつ、普通列車でのんびりと京都まできた。こういうの、学生時代に全国を貧乏旅行で回ったときのことをやっぱり思い出す。
 あれからだいぶん歳を取って、さすがに腰はやや疲れるけれど、気分は最高。それに青春18きっぷだから交通費は1日わずかに2300円だし。ほんと安いっぺ。
 
 (21:35)
 
 

 野洲

 豊橋で大垣行きに、大垣で米原行きに乗り換え、雪化粧の関ヶ原を抜けて、湖国・近江へ。米原でまた新快速に乗り換えて24分、信長の安土城址の横も通って、やってきましたここは野洲
 野洲というとかつては都市対抗野球日本IBM野洲のイメージが強かったのだが、いまはやはり先日の高校サッカー初優勝だろう。滋賀県勢としても初の栄冠。いやめでたい。駅前にも「全国制覇」「優勝おめでとう」「感動をありがとう」といったノボリや横断幕がいくつか見られた。
 都市対抗をよく見ていた頃(10年以上前)、ここは野洲町だった。しかし2004年10月に中主町と合併して市制を施行し、いまでは野洲市となっている。YASUも出世したものである。
 
 (17:08)
  
 

 うなぎと深田恭子

 車内放送で「浜松」と聞いたら突然うなぎが食いたくなって、ちょうどお昼時でもあったし、浜松で下りてみた。
 やはり浜名湖のすぐそばの街、改札を出るとすぐにうなぎが売られていた。駅から少し歩いたところで見つけたうなぎ屋に入り、うなぎ丼にきも焼きときも吸いが付いたうなぎ定食を食べた。
 うん、うまかった。
 浜松駅で、深田恭子が表紙のnon-noを持った女の子がいた。
 うん、深田恭子はかわいい。
 まあそんなところで腹ごしらえも済み、また東海道線に乗って西へ向かおう。
 
 (13:09)
 
 

 熱海

 平塚を過ぎたあたりから急激に乗客が少なくなって、ようやく弁当にありつくことができた。
 小田原を過ぎて早川から海沿いを走り、相模湾に浮かぶ初島の姿なども望みつつ、いましがた終点・熱海に着いた。ここで豊橋行きに乗り換える。
 
 (9:34)
 
 

 シウマイ弁当

 京浜東北線で横浜へ南下し、横浜駅のホームで崎陽軒シウマイ弁当を購入。これから8時8分発の東海道線熱海行きに乗る。
 弁当を買うときにサイフを見たら3600円しか入っていないことが判明。弁当とお茶を買ったからいまは3000円未満。どこかで銀行に行かないとな。あ、いまはコンビニでもいいのか。ベンリな世の中だねぇ。
 
 (8:07)